おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!
以前に「正統派サメ映画の紹介」というテーマで『ディープ・ブルー』などのサメ映画を紹介しました。
今回は、『ジョーズ』『ディープ・ブルー』やほど有名で人気でもないけど、単なるB級サメ映画として片付けるのは惜しいと感じる、個人的にオススメなマイナーサメ映画を紹介してます!
気になった作品があればぜひ実際に視聴してみて下さい!
シャークアタック 地獄の殺人ザメ
- 邦題:シャークアタック 地獄の殺人ザメ
- 原題:Shark Attack
- 公開年:1997年
- 監督:ボブ・ミショロフスキー
- 出演:キャスパー・ヴァン・ディーン/アーニー・ハドソン/ベントレー・ミッチャム
- 製作国:アメリカ
- ランク:準A級
この作品は劇場公開はされていませんが、日本でDVD販売やレンタル、ネット配信もされています。午後のロードショーで見たことある人もいるかもしれません。
本作は凶暴なサメに人間が戦いを挑むという典型的サメ映画と異なり、サメを中心にして起こる事件や陰謀に立ち向かっていくというストーリー構成になっています。
この映画で評価したいのは、サメを完全な悪者として描いていないという点です。
普通のサメ映画であれば、
サメに人が襲われた!モンスターだ!とにかく退治だ!
という感じで、サメへの偏見に塗れた思考を前提に進みます。
しかし、本楽『シャークアタック』では「こんなにサメの襲撃が連続するのはおかしい」という、極めて現実的な疑問を主人公が持つところからスタートします。
「サメ=殺人マシーン」という偏見ありきでないところに、サメ好きとしてかなり好感を覚えました。
「サメが悪者じゃないなら生ぬるい映画のか?」と思うかもしれませんが、サメが襲ってくる緊張感に溢れるシーンもありますし、カーチェイスやボートチェイスなどのアクションシーンもあるので、退屈せずに見ることができます。
また、本作はサメが泳ぐ映像をドキュメンタリー作品から借りてきて済ます手法でB級サメ映画を乱発したヌー・イメージ社の作品ですが、他のB級サメ映画と比べると素材の使い方が上手いです。
「素材の組み合わせしてもこれは雑だろ!」という映画が多い中、本作『シャークアタック』はちゃんと場面に合った素材を使っている印象があります。そういうところも評価できるポイントですね。
ただし、この映画の一応の続編である『ディープライジング』と、もはや続編ですらない気がするメガロドン映画『ディープライジングコンクエスト』は、そこまでお勧めできません。暇すぎて死にそうな人は見てみてください・・・。
ジョーズ 恐怖の12日間
- 邦題:ジョーズ 恐怖の12日間
- 原題:12 Days of Terror
- 公開年:2004年
- 監督:ジャック・ショルダー
- 出演:ジョン・リス=ディヴィス/コリン・エッグレスフィールド/エイドリアン・ギャレイ
- 製作国:アメリカ
- ランク:準A級
本作は、あの映画『ジョーズ』の元ネタとされるニュージャージー州サメ襲撃事件をもとに作られています。
本作は物語として成立するように人物や場面の設定を変え、一つの町で一連の襲撃が起きたようにするなどの脚色が加えられていますが、基本的な流れは実際の事件に沿って進んでていきます。
サメの模型やCGはテレビ映画ならではのチャチな部分があり、ラストも若干の物足りなさを感じますが、実際の事件を紹介するドキュメンタリー風映画と思えば十分に見応えはあります。
また、現実のシャークアタックを基にした映画ならではのシーンもこの作品のポイントです。
通常のサメ映画では、サメに襲われた人は跡形も消えるように食べられたり、主人公が突然サメを爆破する方法を思いつくという、現実ではあり得ないような展開がよくあります。
本作『ジョーズ 恐怖の12日間』では、脚を噛まれた人が失血死で亡くなったり、サメと網で格闘したりと、実際の事件をモデルにしたが故のリアリティを味わうことができます。
シャーク・ナイト
- 邦題:シャーク・ナイト
- 原題:Shark Night / Shark Night 3D
- 公開年:2011年
- 監督:デヴィッド・R・エリス
- 出演:サラ・パクストン/ダスティン・ミリガン/クリス・カーマック
- 製作国:アメリカ
- ランク:準A級
ストーリーの流れは「田舎にパリピ学生が遊びに来る⇒お調子者やビッチなどが殺人鬼に次々と殺される⇒果たして主人公の清純派美女(だいたい処女か一途)は生き残れるのか・・?」というホラーのテンプレそのものです。
『13日の金曜日』などに代表され、『キャビン イン ザ ウッズ』という映画でメタ要素にまでされた、古典中の古典ですね。
この映画で最も注目すべき点は、登場するサメ類の多さです。
大抵のサメ映画はホホジロザメ1種だけで話が進行するのですが、この映画には以下のようなサメたちが登場します。
- オオメジロザメ(ヤジブカのまがい物に見える)
- ダルマザメ
- シロワニ(作中ではタイガーシャークと呼ばれてしまう)
- シュモクザメの仲間(グレートな気がするが確証なし)
- ホホジロザメ(顔がちょっとアオザメっぽい)
特に、ダルマザメは他のサメ映画で登場することがなかったので、そんなマイナーなサメに焦点を当てたことはサメ好きとして評価したいです。ダルマザメ特有のクッキーカッターみたいに肉をえぐるシーンも再現されていました。
細かいツッコミどころはありますが、単純なサメVS人間という構図でないことも含め、割と新鮮な気持ちで楽しめるサメ映画だと思います。
赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター
- 邦題:赤い珊瑚礁オープン・ウォーター
- 原題:The Reef
- 公開年:2010年
- 監督::アンドリュー・トラウキ
- 出演:ダミアン・ウォルシュ=ハウリング/ゾーイ・ネイラー/ガイトン・グラントリー
- 製作国:オーストラリア
- ランク:準A級
『オープン・ウォーター』というサメ映画がありますが、本作は原題を『The Reef』といい、あの『オープン・ウォーター』とは直接関係ありません。
話題になった作品と邦題やパッケージを似せてそれっぽく見せるタイトル詐欺・パッケージ詐欺は、日本の映画配給会社がよく使う常套手段です。
しかし、この『赤い珊瑚礁 オープンウォーター』は話題作に似せる必要もない良質に仕上がっています。
個人的に感じたのは、映像の作り方が上手いということです。
基本的に水面を泳ぐ人の目線で水平線が映ったり、水中眼鏡をつけて海の様子を見る主人公の視点が多いので、「何かいるのか?」「あれはサメか?」みたいに、泳いでいる登場人物と同じ視点で景色を見ることになります。
そしてサメの襲撃シーンの出来が非常に素晴らしいです。
基本的に本物のホホジロザメの映像が使われているんですが、ドキュメンタリー映像を組わせたパッチワーク感がなく、かなりリアルに仕上がっています。
特に、最初の襲撃は「本当に人一人食わせたんじゃないか?」と思うくらい迫力があります。
映画の前半そこまで見せ場がないのでダレるかもしれないですが、ぜひ最初の襲撃シーンまでは我慢して欲しいなと思います。
変な邦題のせいで食わず嫌いしていた人がいたら、ぜひこの機会に見てみてください。
なお、本作も『オープン・ウォーター』同様に実話に基づいて制作されています。
ダーク・タイド
- 邦題:ダーク・タイド
- 原題:Dark Tide
- 公開年:2012年
- 監督:ジョン・ストックウェル
- 出演:ハル・ベリー/オリヴィエ・マルティネス/ラルフ・ブラウン
- 製作国:アメリカ
- ランク:準A級
本作はサメが人を食べまくってそれを退治しにいくという典型的なサメ映画ではなく、サメという自然の脅威と向き合う人たちの人間模様が描かれている感じです。
恐らくそういうサメ映画らしくない作風と、登場人物に頭悪い人が多いこともあり、ネットでの評価は低くなりがちです。
確かに、本筋に関係ない密漁者が襲われる場面が特に意味もなく挿入されるなどツッコミどころは複数あるんですが、『シャークアタック』同様、サメを「見境なく人を食べまくる殺人マシーン」として描いていないという点を評価したいです。
また、主演女優が『X-Menシリーズ』、『ソードフィッシュ』、『007ダイ・アナザー・デイ』などでお馴染みのハル・ベリーさんという、謎に豪華なキャスティングなのも注目です。
登場するサメはだいたい本物のホホジロザメの映像で、人を襲うシーンなど一部にCGが使われています。
そのサメと一緒に泳ぐ姿のシーンには、サメを怪物ではなく、慎重に向き合わないといけない自然の畏怖すべき存在として見せている気がしました。
賛否ある映画ですが、「とりあえずサメの口の中に人放り込んでおけば喜ぶんでしょ」という雑なサメ映画に飽きた方や、そういう映画が元から嫌いなサメ好きの方にはおススメな映画だと思います。
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