おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!
先日、僕が運営しているYouTubeチャンネル「Fin-Tube」の登録者数が7000人を突破しました(2022年4月12日現在)!!
いつも見てくださり応援してくださっている方々には本当に感謝しかないです!ありがとうございます!
今回は活動報告の一環として、
- 登録者7000人ってそんなに騒ぐことなの?
- サメや環境問題の発信でどんな動画が伸びるのか?
- YouTubeで生き物や環境問題について発信することの意味
という三点をお話しします!
生き物や環境系の情報発信をしている、あるいはこれからする人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
登録者7000人ってすごいの?
最初に言っておくと、登録者7000人という数字に特に意味はありません。
収益化審査の条件の一つは1000人ですし、銀の楯(正確には「YouTube クリエイター表彰プログラム」の”シルバー”)がもらえるのは10万人です。
ただ、「2021年に6000人を超える」という個人的な目標が未達だったので、それを超えられたのは自分の中で一区切りついたような達成感がありました。
「登録者7000人とかまだまだでしょww」と思っている人もいるかもしれないので一応言わせてもらいますが、YouTubeは登録者1000人を超えるだけでも大変です。
個人的に振り返って大変だったというのもありますが、客観的な視点でもそう言えると思います。
日本でYouTubeの攻略法を解説しているチャンネルでは登録数最多を誇る方「YouTubeマスターD」さんのアンケートによれば、多くの方が登録者数1000人を超えず、収益化も達成できていないことが分かります。
いわゆる”大御所YouTuber”などは氷山の一角のさらに先端に過ぎないんです。
もちろん僕もまだまだ精進する必要がありますが、これから紹介する伸びた動画の解説は”体脂肪率30%越えの巨漢が教えるダイエット”のような説得力に欠ける話ではないと思います。
サメや環境問題の発信でどんな動画が伸びるのか?
では、どんな動画が僕のチャンネルで伸びているのか?
現在の再生回数ランキングはこんな感じです。
1位:ホホジロザメVSシャチの壮絶バトル?海のハンター最強はどちらなのか?違いや共通点を徹底比較!(313,392回回再生・伸び率8247ポイント)
2位:日本で起こってしまったサメによる被害を解説【人食いザメ】【巨大ザメ】【シャークアタック】(180,627回再生・伸び率285ポイント)
3位:カワウソペット問題を語る!「可愛い」という理由で絶滅危惧種を求めた日本の末路【絶滅危惧種】【エキゾチックペット】(73,752回回再生・伸び率103ポイント)
4位:生きた化石シーラカンスを解説!恐竜並みに珍しい深海魚の秘密とは?(46,934回再生・伸び率91ポイント)
5位:ジョーズのモデル?実際に起きたサメによる連続獣害事件【ニュージャージーサメ襲撃事件】(45,464回回再生・伸び率67ポイント)
2022年4月12日にYouTube Studioのデータをもとに集計。「伸び率」は再生数÷投稿から経過した日数の四捨五入で計算しています。
「サメVSシャチ」がぶっちり切りですね笑。
公開して1か月しか経っていないですが、圧倒的な再生回数です。
この動画公開前は登録者数が5000人ほどで停滞していたので、今回の7000人突破は「サメVSシャチ」が爆上げしたお陰とみて間違いないでしょう。
このランキングから言えるのは、「世間一般のイメージや需要に合わせたテーマが成果につながりやすい」という傾向が色濃く出ているということです。
ありきたりな考察に聞こえますが、これはかなり重要なことです。
何故なら、生き物や環境問題について発信する際、科学研究や生態系保全に重きをおいて真面目に発信しようとすると、世間一般の認識を否定したり、単純だと思われていることを複雑にしがちだからです。
今回のランキングに絡めて例を出せば、「人食いザメというイメージは歪んだ偏見である」や「動物同士の関りは食う喰われるだけではなく、様々な生存・繁殖戦略が存在する」などです。
しかし、こういうものをそのまま出してもウケが悪いです。
ほとんどの人は「サメ=ジョーズ」と考えており、大多数は生態系ピラミッドや進化の適応度の話より「ぶっちゃけどっちが最強?」という単純な疑問へのシンプルな回答を求めてしまいます。
僕はそのような偏見や単純思考を是とするつもりは一切ありませんが、まず多くの方に視聴してもらわないとメッセージが届かないので、動画の入り口(サムネイル・タイトル・テーマの切り口)だけ一般のイメージに寄せています。
シャークアタック解説動画なら「人食いザメ」という単語を含んだ血なまぐさいサムネイルを作りますし、サメとシャチの違いや関係性を解説するなら「サメVSシャチ!」というより興味を持たれやすい切り口を前面に押し出します。
そのうえで、「襲ったサメがホホジロザメだとする科学的な根拠は何か?」や「シャチには多様なグループやエコタイプがあり、一括りで語ることはできない」という複雑な話も盛り込んで、コンテンツを作りこみます。
少しズルいように聞こえるかもしれませんし、僕の発信内容が完璧なわけではないですが、”ちゃんとした発信をしながら成果も出す方法”の一つとして参考にして頂ければ幸いです。
カワウソペット問題を取り上げた動画は、サムネイルに「飼うな ペットじゃねえ」と思いっきり世間のイメージに合わないサムネにしていますが、恐らく「カワウソ ペット」で検索される数が多いためここまで伸びたのだと思います。
YouTubeで生き物屋が成果を出す意味
ここまで聞いて、こんなことを思う人もいるかもしれません。
そこまでしてYouTubeで真面目な解説をする意味はあるの?本当に科学や保全を重んじるなら研究機関で論文を書けば?
正直、仰る通りだと僕は思います。
YouTubeの再生回数も登録者数も収益額も、発信内容が正しいかどうかには一切関係がありません。
しかし、「そもそもほとんどの人が合理的に考えず、しかもそのこと自体に気付いていないか問題にもしていない」ということは肝に銘じておくべきです。
以下の質問を自分に問いかけてみて下さい。
- 研究の詳細や論文の執筆数などを全く知らないのに”〇〇大学の教授”という肩書を見て「詳しい人だ」と思ったことはありませんか?
- 事業の規模や内容などを聞いていないのに「社長」というだけで凄い人だと思ったことはないですか?
- Twitterで気に食わないリプをもらったとき「フォロワー10人?ふん、捨て垢か・・」のように相手のフォロワー数で対応を判断したことはありませんか?
- 分母も判断方法も分からない「満足度No.1」などの数字で商品にプラスイメージを持ったことはありませんか?
- メンタリストDaiGoさんの「○○大学で行われた実験によると~」の話、実際の論文で詳細な実験の方法を確かめたことはありますか?
肩書、フォロワー数、よく分からないデータや”研究”という言葉の響きだけで、中身まで知った気になったことが誰しもあるはずです。
学問の現場にいる人ほど、再生数やフォロワー数、収益について「本質ではない」と否定的なことが多く、僕も同意見です。
しかし、実際に大多数の人が”本質ではない”ものに影響されて判断を下します。そして、環境問題はそうした個々人の選択の積み重ねで発生します。
“本質”ではないことで無知な人を騙すのではなく、”本質”で判断しない人々にも影響力を及ぼすために登録者数や収益額などのステータスも気にする必要があるんです。
この考え方については『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』という本を読むと、より理解いただけると思います。
この本ではハロー効果をはじめとする様々な錯覚のうち、当人に都合よく作用する錯覚を「錯覚資産」と呼んで、注意点や活用法を解説してくれます。
賛否ある内容ですが、発信活動をする人なら読んでおいた方が良い一冊だと思うので、気になる方はチェックしてみて下さい!
今後とも、より良い情報発信を心がけていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!
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