邦題 | シャーク・イン・ザ・ダーク |
原題 | Blind Waters |
公開年 | 2023年 |
監督 | アンソニー・C・フェランテ |
出演 | メーガン・カラスキージョ / ノアム・シグラー / フランシスコ・アンジェリー二 |
制作国 | アメリカ |
ランク | B級(トンデモ設定や雑なCGなどのツッコミどころを楽しむ作品。) |
ストーリー | ★★★☆☆ |
演出や絵作り | ★★★☆☆ |
サメの造形 | ★★☆☆☆ |
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肝心の失明設定があまり活かされず
本作の難点としては、重要なコンセプトであるはずの「失明」という要素がストーリーであまり活かされないことです。
そもそも原題が『Blind Waters(直訳すれば"盲目の海域")』で、日本版DVDジャケットにも「失明×人喰いザメ」とキャッチコピーが添えてありますが、主人公ヴァレンティナは視野が狭くなったり視界がぼやけるだけで、失明はしていません。
確かに「見張り役をしないといけないのに視界が悪くてサメに気付きづらい」などの展開はありますが、そもそも転覆したクルーザーの上で人喰いザメに狙われるという状況は視力に関係なく危機的なうえ、海の中に潜むサメを見つけて警告するなんて普通の視力があっても難しいので、視力低下という設定の必然性を感じませんでした。
サメと闘う際も、折れた鉄パイプという近距離型の武器を使用するため、あまり視力低下に影響されることなく普通に闘います(そもそも素人がそんな武器で巨大ザメを仕留めるという奇天烈な状況は無視します)。
作中で登場する悪党ゲイブとの争いにおいても、元々細身の一般女性VS殺人犯という不利な状況だったうえ、本性を表した後にゲイブが割とすぐ退場してしまうため、「視力が弱っていたからこそ・・!」と感じる場面はありません。
切り口として斬新ではありましたが、元々海中に隠れて姿を消すことができ、人間に観られているかどうかに関係なく猛スピードで襲うことができるサメという敵と戦う上で、「目が見えなくなる」というハンデは、設定として微妙だったのかもしれません。
その他見どころや豆知識
- ゲイブが血の付いたナイフを捨てるシーンにて、水深がめちゃくちゃ浅いです。船釣りするならもっと沖にでればいいのに・・・。
- 浮かび上がる指輪を追いかけるために急浮上するウェストン。潜水病になるので、良い子の皆さんはマネをしないように。
- カメラの自動シャッター的な機能を囮にするヴァレンティナ。斬新な逃げ方ですが、あんな古いカメラにそんな機能あるのでしょうか?
- たった二人で転覆したクルーザーをロープで手繰り寄せたり、物凄い勢いでサメが船を引っ張ったり、登場キャラクターが総じて化け物過ぎます。
- 死体をエサとして投げ込むシーン、かなり水深が浅い場所のはずなのに、真下からジャンプするように噛み付くサメ。どこから出現した?
- 電気系統が水没したはずなのに何故か動くエンジン。
- ウェストンがサメに喰われるシーン、ヴァレンティナに「早く水から上がれ」と叫んでいたのは、彼女を助けたいのとは別に「お前がそこにいたら梯子を上れない」という意味が込められていたように思えなくもないです・・。
サメに関する解説
サメの造形
アサイラムの中でも酷いサメの再現です。
恐らくホホジロザメがモデルだと思いますが、目がやけに小さくて吻が短く、間抜けな顔をしていました。なんとなく、水揚げ後の姿をもとに再現したような印象を受けます(古い図鑑によく載っていた、死んだ状態のホホジロザメに見えなくもないです)。
さらに本作のサメは噛みつく時に左右の顎がズレて開いたり、口の中に見える歯の形状がシーンごとで異なるなど、出来の悪い生成AIで再現したような映像が目立ちました。
また序盤にサメが水中を泳ぐシーンにおいて、サメの体の動きがヌメヌメしており、かなり気持ち悪かったです。
アサイラムにおけるサメCGのクオリティが高かったことなど一度もないので多少は諦めていますが、本作は他の映像表現がそれなりだったので、荒が目立ってしまったように思えます。

サメの行動
本作のサメは血の付いたシャツを投げ入れればすぐに飛びつき、船から血が漏れれば船底を突き破ってでもすぐに噛みついてきて、とにかく終始血に飢えている印象でした。
しかし、サメは嗅覚以外にも様々な感覚を使って獲物を探しており、血が少し流れただけで凶暴化したり、獲物を襲う最中に他の血の臭いに攪乱されるなんてことは考えづらいです。
また、そこまで血にこだわるのであれば、なぜ執拗にヴァレンティナたちの船を襲ったのか疑問です。
その他サメの解説
ニセ船長ゲイブの船で釣りをしていたヒゲ親父が食いちぎられたサメを釣り上げた際、日本語字幕には反映されていませんが「Bull shark(オオメジロザメ)」と言っています。オオメジロザメには見えませんけどね・・・。

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