ステイサムVS巨大ザメ!待ちに待った超本格的な良作メガロドン映画です!!
邦題 | MEG ザ・モンスター |
原題 | The Meg |
公開年 | 2018年 |
監督 | ジョン・タートルトーブ |
出演 | ジェイソン・ステイサム/リー・ビンビン/レイン・ウィルソン |
制作国 | アメリカ |
ランク | A級(普通に映画として楽しめる。自信をもって勧められる。) |
ストーリー | ★★★★☆ |
演出や絵作り | ★★★★★ |
サメの造形 | ★★★★☆ |
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あらすじ
フィリピン海溝の水深1000m以深でレスキュー任務に当たっていたジョナス・テイラーは、救助の途中に謎の巨大生物に襲われ仲間を失ってしまう。
時は経ち5年後。中国の沖合320㎞に位置する海上研究所「マナ・ワン」にて、マリアナ海溝よりさらに深い未知の深海領域を調査していた潜水艦が突然何者かに攻撃を受ける。
深海に取り残された彼らを救うべく研究チームはジョナスに救出を依頼するが、200万年前に絶滅したはずの巨大ザメ、メガロドンがジョナスの前に姿を現す・・・!
これ以降の記載は映画の重要部分についてのネタバレを含みます。鑑賞前にネタバレを知ってしまったことに対する責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。
見どころ・ツッコミどころ
ついに登場した超本格的なメガロドン映画!
個人的な思いとして「やっと出てくれたか」という感じです。
というのも、これまでもメガロドンが登場するサメ映画は作られてきたのですが、ホホジロザメのドキュメンタリー映像を合成して「これがメガロドンだ!」と押し切るB映画をはじめ、そのほとんどが自信をもっておススメできる代物ではありませんでした。
しかし、本作『MEG ザ・モンスター』は製作費1億ドル以上をかけただけあり、そうしたB級サメ映画とは一線を画す良作に仕上がっています。
特に映像面のクオリティは圧倒的で、洗練されたCGで再現されたメガロドンが躍動感MAXで大暴れする様を見た時は「これぞ求めていたものだ!」と心の中でガッツポーズを決めました。
また、余計な人物描写が省かれたテンポのいいストーリーで、その中で登場人物それぞれがイイ感じにキャラクター性を発揮しており、約2時間という上映時間を短く感じさせる出来栄えだと思います。
幼い少女の後ろからゆっくりとメグが迫ってくるなどのジワジワした恐怖の演出と、メガロドンが豪快に大口を開けてボートに襲い掛かるド派手な場面の使い分けも素晴らしく、メリハリのある作りこまれた作品でした。
なお、サメの大きさが大きさだけに「食うというより飲む」という感じで、サメ映画特有の痛々しさやグロテスクさはかなり控えめになっています。
そういう意味ではパンチの弱い作品と言えそうですが、逆に言えば「初心者や子供でも安心して観られるサメ映画」と言えるでしょう。
中国色の強いオリジナル展開
本作は舞台が中国でヒロインも中国人と、かなり中国色の強い作品になっています。
もともと本作はスティーヴ・オルテンが書いた小説がもとになっているのですが、実は原作のヒロインは日系人で、深海好きにはお馴染みの海洋研究開発機構(JAMSTEC)が登場するなど、日本要素が多い作品でした。
本作の潜水艦クルーの一人が『HEROES』でお馴染みのマシ・オカさん演じる日本人なのはその名残だと思います。
そうしたことを知ったうえでなのか、それとも中国を批判すれば愛国者を名乗れると勘違いしているだけなのか、本作『MEG ザ・モンスター』を「中国色が強い」と言って批判する人も一部います。
しかし、中国資本が多く入っているのだからこればかりは仕方ないですし、ヒロイン役のリー・ビンビンさんが超美人なので個人的には文句なしです。
なお、映画が「最高にカッコいいハゲVS超巨大ザメ!」という単純明快なストーリーに振り切っているのに対し、原作ではメガロドン捕獲作戦が実施されたり、メガロドンを利用して金儲け使用する連中が現れるなど様々な物語が展開します。
とにかくデカいサメが暴れるのを観たいというなら映画版がおススメですが、もう少し深みのあるストーリーを味わいたい場合は原作の方もぜひ読んでみてください。
その他見どころや豆知識
- 終始DJの発言が秀逸なのが個人的にツボです。一番好きなのは「yeah, but not before a massive prehistoric killing machine come up and say “Hi”」です。
- 結婚式の船に乗っていたワンちゃんがどうやってメグから逃れたのか謎ですが、恐らくエラから出てきちゃったのかと思います。
サメに関する解説
サメの造形
本作に登場する古代ザメ「メガロドン」の造形や特徴について巷で様々なことが言われていますが、実はその姿や大きさについてはよくわかっていません。
そのほとんどが軟骨で構成されるサメの骨格は化石として非常に残りにくく、メガロドンの化石は歯以外ほぼ見つかっていません(そもそも「メガロドン」という名前が”巨大な歯”という意味です)。
そのため、本作に登場するメガロドンが実在したメガロトンと比べてリアリティがあるかどうか、はっきりと論じることは不可能です。
「全長20、25m」というスー・インの発言を指して「デカすぎる」という意見もありますが、そもそもメガロドンは全長すら分かっていません(世に出回っているメガロドンのサイズは、ホホジロザメのデータにメガロドンの歯の大きさを無理やり当てはめたりして算出しています)。
ただし、「さすがにこれは違うのではないか?」と思えるのがエラの数です。
現生種のサメのほとんどが体の側面に5対のエラ孔をもち、多いものでも6~7対です(カグラザメ目やムツエラノコギリザメ類など)。
しかし、本作に登場するメガロドンをよく見ると、なんとエラ孔が8対もあります。
先述の通りメガロドンは不明なことも多いですが、メガロドンが8対のエラ孔をもっていたと推測できる根拠はありません。
歯以外の化石が見つかっている絶滅種や現生種の特徴などから判断するに恐らく8対はなかったと思います。
サメの行動
これも実物を見たことがないのでハッキリとは言えませんが、CGのクオリティという点ではかなり良質なものだったと思います。
筋肉の繊維にまでこだわったVFXによって再現されたメガロドンは、本物のサメが泳いでいるかと思わせる非常に滑らかな動きをしていました。
強いて重大なツッコミをするなら、「メガロドンがマリアナ海溝より深い場所で生き延びている」という設定自体に無理があるということでしょうか。
メガロドンはその巨体ゆえにかなり多くの食料が必要と推測できますが、一次生産者がいない深海は資源に乏しく、メガロドンを支えられるような生態系が広がっているとは到底思えません。
本作では「低水温層で隔てられたマリアナ海溝のさらに深い場所に全く未知の生態系が広がっている」という設定によりこの問題をクリアしていますが、現実世界でそのような証拠は見つかっていません。
オカルト界隈を中心に、ヤラセ写真やシーラカンス発見を根拠にしたメガロドン生存説が人気を集めていますが、「根拠のないデマ」と片付けて問題ないでしょう。
その他サメの解説や気になるところ
- メガロドンに破壊された違法フカヒレ漁漁船の周りにイタチザメなどの死体が浮いていますが、サメの死体は通常そのまま沈みます。
- メガロドンに毒を打ち込む直前に集まってきていたサメは、アオザメ、オオメジロザメ、ヒラシュモクザメだと思われます。ラストシーンではホホジロザメも登場していました。
本作のシリーズ作品
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