おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!
動画作りのためにリサーチしたり、アクアマリンふくしまにバショウカジを見に行ったりして記事を書けていなかったのですが、先日9月25日に伊豆でダイビングしてきました。
今回は伊豆の富戸のダイビング中の撮影した海の生き物たちを紹介していきます!
出会った生き物たち
アカハタと白いアカハタ?
アカハタです。特徴的な模様で見分けやすい、見た目がおしゃれ、釣ったら美味しいという、色んな意味で嬉しい魚です。
前回の黄金崎でのダイビングでも今回でもよく見かけたのですが、今回は体が白っぽいアカハタを何度か見つけました。
幼魚や若魚に見られる特徴化と思いきや、割と大きなサイズの個体でもこのような色をしていることがありました。
今まで見たことなかったのでレアもの出会った感があったのですが、後で調べてみるとそこまで珍しいものでもないようです。
もし白い個体が先に発見されて論文記載されていれば、標準和名は「シロハタ」になったのかもしれませんね(なんか降参しているみたいで情けないですが・・・)。
ウツボと掃除屋さん?
岩から顔を出すウツボ。
国内でのダイビング本数が増えてくるとウツボに出会うのは当たり前になり、次第に多くの方が「ああ、ウツボね」みたいなテンションになってしまうのですが、僕はいまだにウツボを見ると嬉しくなります。
人を襲うことなんてほとんどないのに「海のギャング」とか紹介されているあたりがサメとのシンパシーを感じますし、よく見るとなかなか可愛い顔をしています。
そして、そんなウツボの周りを泳ぐ小さな魚が・・・。
この写真で正確な同定は困難ですが、ホンソメワケベラの幼魚だと思います。
ホンソメワケベラは大きな魚の口やエラの中にいる寄生虫を食べるクリーナーフィッシュ(掃除屋さん)として有名な魚で、幼魚の時はこのように黒い体に蛍光色の青いストライプが入っています。成魚の時と模様が逆なんです。
余談ですが、ホンソメワケベラのそっくりさんとして有名なニセクロスジギンポは、幼魚の時からホンソメワケベラに似せています。
なお、ウツボは人を襲うことなんてほとんどないと言いましたが、不用意に近づきすぎたりこちらから刺激すれば噛まれる危険もあります。適切な距離感を保つように心がけましょう。
イシガキウミウシ
大きなイシガキウミウシがいました。
「え?どれが?そもそもこれ生物?」と言う方もいると思うので、ウミウシだと分かる場所をズームしてお見せします。
緑色のウミウシらしいエラがゆらゆらしています。
写真で大きさが伝わるか分かりませんが、手のひらに収まらないくらいのサイズでした。
しかも背景に溶け込んでいるので、ガイドさんが教えてくれた時も「え?ウミウシ?これ?」という風になってしまいました。
膝元に毒針魚:オニオコゼ
岩場を下って行った砂地、「どこかに面白い魚はいないかな」と探していると、足元にオニオコゼの仲間がいました。
背ビレの棘に毒をもっている危険な魚の一種です。
あくまで防衛手段なので積極的に攻撃してくることはありませんが、周りの岩の色や質感に上手く擬態しているため、よく見ないと魚であることすら気付けません。
「もし気付かずに踏んでいたら・・・」そう考えるとゾッとします。
オニオコゼの毒で死亡した事例は少ないですが、水中では少しのパニックや判断ミスが命取りになります。
泳ぎ回る魚や景色に見惚れることも多いですが、足元にも注意を払いましょう。
可愛すぎるイロカエルアンコウ
今回のダイビングにおけるベストショットはこの子かもしれません。
イロカエルアンコウ!
指先に乗るか乗らないかという小さすぎる子でしたが、マクロ撮影によってその可愛い姿を収めることができました。
この子は黄色にオレンジ色っぽい模様が入っていますが、白、ピンク、オレンジ、真っ黄色など、様々な体色変異があります。
なお、カエルアンコウの仲間自体が非常に似ている種が多くて見分けが大変なのですが、今回はガイドさんの同定を信じてイロカエルアンコウとしました。
サメより怖い魚も登場:ダツ
二本目のエキジット直前でこんな魚も現れました。ダツです。
サヨリやカマスに似ているかもしれませんが、サヨリは下顎だけ突出して長く、カマスはこんな風に口が細長くなることはありません。
ダツは光を目掛けて猛スピードで突っ込むという習性をもっており、夜に漁をしている漁師さんやナイトダイブをしているダイバーに突き刺さることがあります。
中には首や目玉に刺さって死亡、重症に至った事例もあり、詳しい人ならサメよりも恐れる魚の一種です。
なお、僕は出会った感動に我を忘れてフラッシュ焚きながら撮りまくっていたのですが、幸いなことに刺されることはありませんでした。
その他の魚たちまとめて紹介
全部紹介しきれないくらい沢山の魚に出会ったので、ピックアップして写真だけお披露目していきます。
生物の同定に異論がある際は、必ず同定根拠を提示したうえでコメント欄にお書きください。
今回使用した撮影機材について
※これに加えてリングライトも使用しています。また、一部の写真はガイドさんにライティングして頂きました。
今回使用したダイビングショップについて
ダイブヒーリング様
- TEL:0557-48-7488
- お問い合わせフォーム:http://www.izu-divehealing.com/contact.html
- 住所:〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1186-38-1F
- 公式HP:http://www.izu-divehealing.com/
平日ということもありマンツーマンでガイド頂きました。
生き物の解説だけでなく、ダイビングに関するご指導も頂き、とても参考になりました。
冬場になるとサメが増えてくるそうなので、ぜひまたご利用させていただきます!
コメント
コメント一覧 (2件)
実は白っぽいアカハタも釣り上げられたりしたら赤くなります。
そうでしたか!生前と水揚後で色が変わることはあるあるですが、そんな変化もあるんですね。