大瀬崎ダイビング!10月なのに南方の魚が?ソウシハギ、ニシキフウライウオ、ヒメゴンベなどなど!

大瀬崎ダイビングで撮影した生き物紹介記事サムネイル

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

先日10月21日に静岡県の大瀬崎でダイビングしてきました!

気候的にはだいぶ涼しくなってきましたが、ウェットのままで十分に潜れる水温でした。

そんな温い温度だからか、割と南の方で見かけるような魚にも遭遇したので、今回は大瀬崎のダイビングで遭遇した生き物たちを紹介していきます。

目次

出会った生き物たち

猛毒魚ソウシハギ

潜って早々に遭遇したのはソウシハギです。

砂が舞っていたためにぼんやりした写真になりましたが、それでも見間違えようのない独特の模様が分かりますね。

ソウシハギはフグ目カワハギ科ウスバハギ属の仲間で、まるで何かの呪術を受けたような青い線模様と黒い斑点が特徴の魚です。

その美しくもどこか禍々しい見た目にふさわしく、ソウシハギは体内にパリトキシンという猛毒を持っています。

ダイビングで見ている分にはほとんど何の脅威もない魚ですが、似た見た目のウマヅラハギなどと間違えて食べてしまう恐れもあるため、十分に注意が必要です。

どちらかと言えば熱帯海域をはじめとする南方地域に生息するイメージで、水族館でもナポレオンフィッシュなど一緒に高い水温の水槽で展示されていることが多いので、10月の大瀬崎で出会えるとは思っていませんでした。

ハタの仲間たち

アカハタやオオモンハタなど、ハタの仲間たちです。

伊豆に潜ればいつでも見られるような魚たちですが、やはり見た目がカッコいい&仕草がどこか可愛いので、ついつい写真を撮っちゃいます。

また、体が大きいうえに多少雑に距離を詰めても逃げないため、水中写真の初心者にとってはありがたい魚でもあります。

以前の記事でも紹介した、「アカハタ」なのに体が白い個体も今回見ることができました。

こちらを警戒している?オオモンハタ。なんか小型犬みたいで可愛い。
隠れているみたいで可愛いアカハタ
アカハタという名前なのに体が白い個体

トロピカルな珍客?ツノダシ

ツノダシはスズキ目ツノダシ科ツノダシ属に分類される魚です(チョウチョウウオっぽいですが、亜目のレベルで分かれています)。

『ファインディング・ニモ』に登場する水槽内のリーダー、ギルのモデルでもあります。

基本的には熱帯の暖かい海に生息する魚ですが、海流に流されて北の方でも見られることがあります。

こうして流されてきた魚は死滅回遊魚と呼ばれ、冬の水温に耐え切れず姿を消してしまいます。

ただし、最近は温暖化などの影響なのか、これまで”死滅”回遊魚と呼ばれていた魚が死滅せずに生き残るケースも増えているようです。

置物みたいなポーズが可愛いヒメゴンベ

世間的な知名度は低いかもしれませんが、熱帯魚飼育者やダイバーの間ではファンも多いゴンべの仲間です。

この子は実物を見るのが初めてでしたが、

  • 石垣のような模様
  • 尾鰭にも斑点模様がある
  • 眼の後ろに眼状紋的なものがない

などの特徴から、ヒメゴンベと判断しました。

大瀬崎には意図的に沈められた漁礁があり、この子はその漁礁に根付いたサンゴの上で見つけました。

置物みたいにちょこんとした様子が可愛すぎますね。

擬態の達人ニシキフウライウオ

魚の中には身を守るために何かに体を似せる種も多いですが、このニシキフウライウオもその一種です。

トゲウオ目カミソリウオ科カミソリウオ属に分類されるこの魚は、ウミシダやヤギなどの中に身を隠し「私は魚ではなくこれの一部です」と言わんばかりに姿を隠します。

写真のニシキフウライウオは赤と黄色模様ですが、黒や茶色など体色の変異が激しく、それぞれの環境に合った色で周囲に溶け込む擬態の達人です。

この擬態だけでも注目に値しますが、今回はお腹に辺りにも注目していただきたいです。

お腹のあたりをよく見ると、卵を抱えていました。

ニシキフウライウオに少し見た目が似ている(ついでに言えば同じトゲウオ目でもある)タツノオトシゴの仲間はオスが卵を保持しますが、ニシキフウライウオはメスが腹鰭で卵を抱くようにして守ります。

無事に元気な子が生まれてくるといいですね。

ちなみに、この子の撮影中に僕らの頭上をウミガメが通り過ぎていいたのですが、僕は撮影に夢中で全く気付きませんでした・・・。

大口の捕食者オキエソ

エソの仲間、オキエソです。

吻が短くて非常に大きな口、顔の前方に位置する目などが特徴です。

全長は大きくても40cmほどで、この子も恐らく25cm~30cmほどだったと思いますが、明らかに捕食者という顔をしていますね。

昼間は砂に潜っていることが多いですが、安全停止に向かう途中の浅場で全身を見せてくれました。

特別珍しい魚ではなく大瀬崎でも沢山いるそうですが、こういう捕食者顔の魚には心惹かれるものがあるので、個人的に嬉しい出会いでした。

その他の魚たちまとめて紹介

阪神カラーがオシャレなカゴカキダイ
ヒゲで餌を探しているヨメヒメジ
ちょっと決め顔っぽい顔のタカノハダイ
ホウライヒメジ(尾柄部の黒い模様がかなり下まで伸びているのでオキナではないかと・・)
むすっとした顔のオニオコゼ。気付かずに踏みつけると毒針で痛い目に遭います。
アカオビハナダイ。多種のハナダイと一緒になって群れていました。
でっかいコロダイ。ホンソメワケベラのクリーニング中でした。

生物の同定に異論がある際は、必ず同定根拠を提示したうえでコメント欄にお書きください

今回使用した撮影機材について

こちらに加えてリングライトも使って撮影をしていたのですが、どうもリングライトでは距離が遠い場合は光量不足で、ピントが合わなかったり青みの強い写真が多くなってしまいました。

今回の反省を生かし、強力なライトやGoProを購入しているので、次回の写真・映像は乞うご期待です!

今回使用したダイビングショップについて

ダイビングハウスマンボウ様

親切にガイド頂けたのもありがたいですが、お昼御飯が美味しいです。

送迎途中のコンビニで買うように案内されたり市販のお弁当だったりすることも多いですが、マンボウさんはショップの方が料理してくださります。

今回注文したカツ丼がとても美味しかったので、次回は別のメニューを注文してみようと思います。

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