【淡水専門】さいたま水族館でカワウソ見たりチョウザメに餌やりしてきた!

埼玉県に水族館があるのをご存知でしょうか?

という導入で始めると失礼な気もしますが、「海なし県である埼玉県にも水族館があるのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

しかし、埼玉県にも「さいたま水族館」という淡水専門の水族館があります。

羽生水郷公園の中に設置されたこの水族館には、様々な淡水生物が展示されており、サメと勘違いされがちな”あの魚”に餌付けするという、面白いアクティビティも体験できます。

今回は、さいたま水族館で撮影した生き物たちを紹介していきます!

目次

さいたま水族館の本館にいる魚たち

まずは、さいたま水族館の本館にいる生き物たちを紹介していきます。

さいたま水族館の展示は「上流」のゾーンから始まり、そこから「中流」→「下流」という順番で、川を下っていくように生き物たちを観察することができます。

下流ゾーンが終わった先では、放流されて問題になっている外来種や、埼玉県内で絶滅の危機にある希少種も展示されています。

上流ゾーンより、ニッコウイワナ
上流ゾーンより、ヤマメ(サクラマス)。淡水で一生を送るものをヤマメ、海に下って産卵時に川に戻るものをサクラマスと呼びます。
上流ゾーンより、ニジマス。北米から導入された侵略的外来種ですが、産業的重要性から放流されることもあり、在来種と勘違いしている人も多いです。
国指定天然記念物のオオサンショウウオ。この個体は1993年に久喜市で捕獲された個体です。
カジカ。ハゼの仲間に似ていますが、カジカ科という別のグループの魚です。
ギバチというナマズの仲間。胸鰭の骨を使って音を出す魚です。
ウグイ。オレンジ色が美しいですが、産卵期にはさらに濃いオレンジの帯が出てきます。
ハイイロゲンゴロウ
ミズカマキリ。埼玉県を含む日本各地に分布する水棲昆虫です。「カマキリ」と名が付きますが、分類学上はカメムシの仲間です。
外来種ソウギョのアルビノ個体
ドジョウ。童謡にも歌われる身近なイメージですが、環境省レッドリストでは「準絶滅危惧」に指定されています。
スズキ。汽水域から沿岸域に生息します。
特定外来生物のオオクチバス。「ブラックバス」の総称でお馴染みの魚の一種です。口の端が目よりも後方に位置します。
特定外来生物コクチバス。オオクチバスに比べて口が小さく、口の端が目よりも前に位置します。
特定外来生物ブルーギル。
アリゲーターガーの白変種。アルビノと違いメラニン生成に異常はないので、眼は黒く、体も黄色みおびていません。
ムジナモ。こう見えても食虫植物で、ミジンコ類などを捕食します。現在は埼玉県内の宝蔵寺沼だけに自生する希少種です。
ムサシトミヨ。オスが水草を使って玉状の巣をつくるという面白い生態を持つ絶滅危惧種です。

特別展示で魚体模型を観察

今回訪れた際は、魚の内部構造を模型で学ぶ企画展「魚体模型~外だけじゃなく中までじっくり~」が開催されていました。

エラや心臓などの内部構造を分かりやすい模型で学べたり、展示内容に関係した生き物たちを観察することができました。

また、サメがいないと思って訪れたのですが、ウキブクロを持たない魚の事例としてネコザメも展示されていました。

魚のエラの構造を再現した模型
魚の心臓の構造を再現した模型
ネコザメ
ネコザメドアップ!

屋外の池ではコイやチョウザメに餌やりできる!

さいたま水族館は施設全体の面積の割に屋外エリアが広いのも特徴です。

屋外には錦鯉やソウギョが泳ぐ池、チョウザメが泳ぐ池、カワウソの飼育スペースなどがあり、コイやチョウザメにはエサをあげることができます(エサは必ず現地で販売しているものを使うこと!)。

ちなみに、サメ愛好家の方はご承知の通りチョウザメはサメの仲間ではありませんが、他の来館者の方は「サメにエサやりなんて滅多にできないよ!」などと言っていました。

チョウザメがサメではないという認識はまだまだ広がっていないのだなと思い知らされます・・。

屋外の池を泳ぐコイたち
コツメカワウソ。こちらの様子を伺うように時々顔を見せてくれます。
可愛いですが、鋭い歯と高い運動能力を持つ肉食獣です。
エサを見つめるチョウザメ。目が小さいので視力が低いと思っていましたが、明らかにエサを持つ手を認識している様子でした。
チョウザメはエサを食べる瞬間に口が飛び出ます。
上から見たヘラチョウザメ。彼らだけガラスのある場所に全然近づいてくれませんでした。

淡水専門の水族館と聞くと地味な印象を持つかもしれませんが、「日本の河川や沼にもこんなに多様な生き物がいるのか」と改めて気付かせてくれる展示内容で、エサやりなどの体験を楽しむこともできる、非常に良い施設だと感じました。

魚名版には生き物の名前だけでなく生息域や生態も簡単に書かれていて、読みながら回るだけでも勉強になるでしょう。

まだ行ったことがないという方はぜひ訪れてみてください!

さいたま水族館の詳細

さいたま水族館(羽生水郷公園)

  • 営業時間:9:30~17:00(最終入館は16:30まで)※12月1日~1月31日は16:30で閉館
  • 休館日:公式HPを参照
  • 料金:大人400円 / 小・中学生100円(特別展期間はそれぞれ+100円) / 未就学児は無料
  • 住所:〒348-0011 羽生市三田ヶ谷751-1
  • 最寄り駅:東武伊勢崎線の羽生駅または加須駅(タクシーで15分ほど)
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