小学校の同窓会に参加すると、小太りだった友達がスレンダーになっていたり、おバカキャラだった子が難関大学を卒業していたり、あまりの変貌ぶりに驚かされることがあると思います。
では、魚たちはどうでしょう?
水族館やテレビでよく名前を聞く魚でも、彼らが子供の頃はどんな姿をしているのか、知らない方が多いのではないでしょうか。
そんな魚の幼魚時代に特化した面白い水族館が、静岡県のショッピングセンターの中にあります。
その名も幼魚水族館。
イケメン金髪セーラー服という、一度見たら二度と忘れないであろう見た目の魚類採集家、鈴木香里武さんが館長を務める水族館です。
今回は、幼魚水族館で出会った可愛らしい魚たちを紹介していきます。
か弱い幼魚のたくましい生き方
幼魚というのは非常にか弱い存在です。
親と比べて体が小さく遊泳力も低いので、小魚にも容易に食べられてしまいます。
そこで、幼魚たちは何かに擬態したり、海面を漂う流れ藻や海草の中を隠れ家にし、過酷な自然界で生き延びようとします。
中には成魚と全然違う見た目をしている幼魚もいて、「どんな進化の道筋でこの生き方を獲得したのか?」と興味をそそられます。
怖い・強い魚たちの幼少期
危険生物として恐れられている魚や大型の捕食者たちにも、もちろん幼魚の時代があります。
「ザ・可愛い!」という見た目の魚も魅力的ですが、「怖い」や「強い」などのイメージがある魚の幼い姿は、また違った愛らしさを感じさせます。
ギャップ萌えに近いのかもしれませんね。
サメたちの幼魚も可愛い
幼魚水族館にはサメ類の幼魚たちも展示されています。
種にもよりますが、サメやエイの幼魚は親をそのまま小さくしたような姿であることが多いです。
いわゆる”普通の魚”の多くが非常に小さな受精卵や子供を産み付けたり放出したりするのに対し、サメたちは固くて大きな卵殻や母胎内で赤ちゃんが大きく成長し、大人のミニチュア版になってから外の世界に飛び出していきます。
しかし、やはり成魚と比べると顔つきがあどけなく、幼魚特有の可愛らしさがにじみ出ています。
また、体の模様や特定の部位が成魚と違っていることも多く、一般のサメ図鑑には載っていない特徴を発見できるかもしれないというのも、サメ幼魚観察の醍醐味です。
珍しい深海生物の幼少期も観察できる
幼「魚」水族館という名前の施設ですが、飼育されているのは魚だけではありません。
プランクトンとして生きるエビやカニの仲間の赤ちゃん(幼生と呼びます)や、そこから少し成長して親に近い姿になった稚ガニや稚エビも展示されています。
また、今回は世界最大の節足動物であるタカアシガニの赤ちゃんも観ることができました。
タカアシガニ自体は全国の水族館に展示されていますが、幼魚を観る機会はなかなかありませんので、かなり貴重な展示だと思います。
幼魚水族館の詳細
幼魚水族館
- 営業時間:10:00~18:00(最終入館17:00)
- 料金:大人1,200円/中高生1,000円/小学生600円/幼児400円(3歳以下無料)
- 住所:〒411-0907 静岡県駿東郡清水町伏見52番地1 サントムーン柿田川 オアシス3階
- 最寄り駅:JR三島駅(バスで15~20分前後、徒歩で約35分)※土日祝は無料直通シャトルバスあり
「静岡」「清水」という単語だけ聞いて「静岡市清水区」と勘違いする恐れがあるので要注意です。清水駅ではなく三島駅が最寄です。
また、多くの水族館と違って再入場ができないので、訪れた際はお見逃しのないよう、一つ一つの水槽を堪能して欲しいです。
なお、魚の展示以外にも面白いポイントがあるので、訪れた際は水槽以外の場所にも目を向けてみてください。
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